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ユーザーのページでは、補助犬ユーザーの方の生活の様子や、共同訓練の様子をお伝えします。掲載内容につきましては、補助犬ユーザーの方からの投稿していただきました。共同訓練の内容はユーザーになる方の生活環境や、生活スタイルによって異なります。また、ユーザーの方によって補助犬との生活も、人それぞれいろいろな形があります。そして、感じかたや思いも人それぞれだと思います。そんな人と犬との関係を少しでもご紹介できたらと思っています。

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岩井さんと盲導犬ニータのページ[1ページ目]

岩井さんとニータ

いよいよ共同訓練!

盲導犬のユーザーになるには 共同訓練!を受けなければなりません。私は、白杖での歩行にちょっと自信がなくなり、盲導犬に手伝ってもらうことで、もっとスムーズに「歩けるなら」と思い盲導犬協会に問い合わせをしました。

何から何まで、初めてでわからないことばかりです。まず、どのようにしたら、盲導犬を戴けるのか?これは、貸与という制度で、協会からユーザーになる人に盲導犬が貸与されます。そのためには、協会で共同訓練を受ける必要があります。(協会ではなく、自宅での訓練もあるようです。)

共同訓練に掛かる自己負担金も、どのぐらい必要なのか尋ねました。共同訓練は、通常4週間、協会に宿泊しながら、食事も三食付きなのですが、交通費以外の自己負担金はほとんどなく、援助金で賄われます。盲導犬貸与の申し込みをしてから、面接を受けて、半年過ぎたころ、協会から私の訓練日程の連絡がありました。訓練に入る2ヶ月ほど前でした。私は、2ヶ月後の共同訓練にむけて、自分の仕事を処理して準備をしました。

いよいよ共同訓練! 入校日、4週間分の荷物を知人の車に積み、協会を訪ねました。私と一緒に共同訓練を受けられる視覚障害者の方が3名ほど来られていました。訓練は、ワンツーマンなので、それぞれの担当の訓練士さんと挨拶をします。私は、この補助犬協会の早苗さんに担当してもらうことになりました。まずは、宿泊する部屋や協会内の様子を説明してもらいます。共同訓練初日の夕食の時、職員さん、一緒に訓練を受けられる視覚障害者の方々と挨拶、自己紹介をして1日目は終了です。

翌日より、担当の訓練士さんと盲導犬ユーザーになるための訓練がはじまります。私の担当の訓練士さんは、自分より15歳以上も年下の女性訓練士ということもあり、教えてもらうには、何か自分の気持ちの中のプライドのようなものと、生徒になる気持ちが噛み合わず、生徒になりきるのが難しい点も有りました。それは、私たちが、ユーザー初心者で、犬のコントロールや、盲導犬と街を歩くための方法から、すべて何もわからず、一から教えてもらわなくてはならない部分があったからかも知れません。

共同訓練1週目

共同訓練、1日目、2日目は、盲導犬と私たちユーザーが連絡支合う道具「ハーネス」だけを持ち、まっすぐ歩く「ストレート」や、右に曲がって「ライト」などの指示語を教わります。

命令語や、動きに慣れるまで盲導犬とは歩けないので、盲導犬もいないのに、訓練士さんと街に出て、二人でハーネスを持って「ストレート」や「ライト」「レフト」などの練習をします。まるで幼児の電車ごっこのようです。それも、かなり大きな声で言わなくてはならず、街で若い女性訓練士さんと一緒にハーネスだけを持って歩く訓練は、生徒になりきるのが難しかった点がありました。

訓練も3日目になると、少しずつ盲導犬と歩くイメージが感じられてきます。共同訓練に入って、この3日目に初めて、自分のパートナーになる盲導犬と対面します。犬を一度も飼ったことのない私には、盲導犬とはいえ犬ですから、ちょっと怖いイメージもありました。

いよいよパートナーと出会い、ハーネスでの歩行ではなく、基本のリード歩行や、座れ、待て、来いなどの訓練を行います。

そしてこの日からは、パートナーと一緒に生活するための訓練も始まります。外に出て盲導犬と歩くのが共同訓練の目的ですが、そのために必要な、犬の行動学、接し方、パートナーの性格などを学びます。これは、犬を知り、コントロールするリーダーになるための大切な訓練です。ユーザーは、パートナーのリーダーになるのですから、常に一貫した姿勢が必要になることを学びます。

また、パートナーの排泄のさせ方、排便した便の処理のし方、食事の与え方、手入れの方法なども学びます。

訓練に参加するニータ

「ワンツー ワンツー!」

パートナーの排便をさせてあげる時に、「ワン ツー」と声をかけ、この辺でしてと促す訓練があります!ハーネスを持ち、パートナーと街中を歩く訓練をしたい気持ちが強いのですが、このような刺激のない訓練もあるのです。

訓練士さんに教えてもらい、排便をさせるのですが、パートナーの首輪につないだリードだけを持ち、排便をしたかどうかを確認しなくてはならないのです。私たちは、パートナーが排便している場面を見ることはできませんので、こちらが持っているリードで「今 ここで排便をしている」と、判らなければなりません!

はじめは、訓練士さんが、「今ワン(尿)をしています!」とか、「今ツー(便)をしています!」と教えてくれるので、パートナーの排泄中の体(姿勢)を触り、パートナーの姿勢から、ワンツーどちらをしているかを確認させられます。

「ワン ツー」と、排便をしましょうと指示しても、便器にするのではなく、パートナーが気にいった匂いのする場所で排泄するのですから、どこでするかも判らないし、尿なんだか便なんだかも判りません。排泄が早いと触って確認できない間に終わってしまいます。見えない私たちは、パートナーの便を拾わなければならないために、便をした場所をできるだけ、ピンポイントで判らなければなりません。

このようなワンツーの訓練をしながら、後ろから何度も、何度も、訓練士さんに注意っぽい指導を受け、判らない自分に嫌気が差したりします。見えていれば、すぐに判るのですが、リードの動きと犬の姿勢で判断するのはなかなか難しいのです。

共同訓練4日目あたりで、訓練に入る前に、迷惑をかけないようにと処理してきた自分の仕事のことが気になり出します。こんな思いと、早くパートナーと街中を歩行したいという思いの中で、年下の若い訓練士さんとワンツーの訓練が続きます。

訓練に参加するニータ

共同訓練2週目

1週間が過ぎ、残してきた仕事のことが気になり、単調な訓練、犬の行動がまだまだ判らず、犬のコントロールができない自分に、何か不思議な疲労感が出てきました。そして、2週間目になっても、担当の15歳以上も年下の若い女性訓練士さんに対し、自分が訓練生として教えてもらうことにまだ何か受け入れにくいものがあるのでした。

私も15歳以上も年上の人に何かを教える立場だったら、当然その人に受け入れられるまで時間もかかるし、承諾してもらうには大変な努力が必要と思ってはいても、初めてのことばかりであるのと、単調な基本訓練に嫌気がさしていたのかも知れません。

朝6時半ごろ起床し、当直の訓練士さんと一緒にパートナーのワンツーを行い、食事を与え、私たちも朝食を食べ、9時から訓練が始まります。

訓練は、パートナーとのスキンシップから始まります。そして、いつものように、ハーネスだけを持ち、ストレート、ライト、レフトの電車ごっこの訓練です!そして、次にパートナーにハーネスを付け、訓練士さんと電車ごっこをした道を、私の指示でパートナーと歩行します。

パートナーと初めて歩いたときは、知らない街なのに、ちょっと緊張しながらも安全に歩けたので、自分でも驚きました。そして、共同訓練の半分、2週間が過ぎると、初めてパートナーと会った時の、ちょっと怖い印象もなくなり、卒業して、パートナーと歩ける夢が湧き出てきました。

少しずつパートナーとの歩行にも慣れ、ワンツーもリードの動きで判ってきました。そして、この辺りから もう一つの排便方法を学びます。

それは、「ワンツーベルト」という物を、パートナーの腰に付け排泄させる方法です。ベルトの4箇所に付いている金具に、スーパーなどで買った商品を入れてくれるビニール袋を付け、パートナーの肛門、膀胱に排泄物が漏れないように当てるのです。

この「ワンツーベルト」は、私たち見えない者にとって、袋の中に排泄してくれるので助かります。また、パートナーと外で歩いている時に、どこで排泄させて良いか、場所が判りにくい時にもとても便利です。

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